YDD-Tech Notes 技術メモ part2 041〜073 2006-10-20 update(064-065)

水中モデルは作ってみなければ分からないことだらけ、トライ・アンドエラーの繰り返し。
それはそれで面白いと思えば・・・。ていうかそう思わないとやってられないし。
041 塗装の話

水中モデルの塗装は基本的にはディスプレイモデルと同じです。サーフェーサーもしくは
ベースホワイトを塗った上に塗装していきます。ただ、塗る面積が広い場合などはエアブラシ
よりスプレー缶を使う方が作業効率が良いと思います。

実際に走らせる場合、衝突、接触などで塗装が剥がれるのは常ですからあまり細かな作業を
するより基本的に厚塗りした方が良いと思われます。

塗料自体は好みの色があればなんでもかまいませんが、エアブラシを使う場合は模型用に
した方が無難です。

また、つやありやメタリック塗装をする場合は車用のスプレー缶を使うのも耐候性、耐久性
の面から考えて良い選択であると思います。色自体もかなりの数が発売されています。

ヴォイジャーの場合は模型用の塗料で調色し3層の厚塗り+少しのウェザリングを施しました。
ただ、ウェザリングに関しては水中でのカメラ写りが悪くなるのでエンタープライズには
全く行いませんでした。実際動かすモデルは傷や汚れが付きますからむしろ多少擦れても
下地が出ないように厚塗りしておいた方が無難です。

エンタープライズは、下地にベースホワイト、その上にラッカー系の外壁用
塗料、そして模型用塗料で下地、及びアズテックパターンを塗り重ねています。
ディスプレーモデルを作る人からすると卒倒しそうな厚塗りです。

042 塗装とデカールの話 1

エンタープライズAのベース色はMrカラーのホワイトとグランプリホワイトを
3:1で混合、その上のアズテックパターンは1:1で交合した物を使用しています。
各部の塗り分けはすべてMrカラーを使った混合色になっています。

塗装が終わったら次はデカール張りですが、デカールを貼っただけでは水の中に入れたら
デカールが剥がれてとれてしまいます。
そこで使用するのがトップコートですが、これは水性を使用します。

油性のトップコートだとデカールが溶けるケースもありますから必ず水性を使います。
水性でも乾いてしまえば水に溶けることはありません。

エンタープライズ、ヴォイジャー共に半光沢タイプを使用しています。
イメージ的につや消しを使いたいところですが、半光沢を使用しているには理由があります。

つやありはイメージ的に除外するとして、なぜ半光沢なのでしょうか?

043 塗装とデカールの話 2

ヴォイジャーを制作した時のことですが、不要なデカールでテストしたときに、トップコート
をデカールを押さえるだけと言う感じで軽く塗ったら長時間水につけると小さなデカールが
剥がれてしまいました。 そこで、トップコート自体を厚塗りしたのですが、つや消しだと
船番の黒いデカールが白っぽくくすんでしまいました。
そこで半光沢を試すとかなり厚塗りしても白くならないことが分かりました。

ヴォイジャーはトップコートを3回塗って厚塗りしています。最初2回塗ったとき
細かなデカールの一部が剥がれてしまいましたので 慎重に完璧に厚塗りすることがあとで
悲しい思いをする事を防ぐ秘策だと確信しています。

しかしこれをやると全体的になんとなくシャープな感じが無くなっていやなのですが、
デカールが剥がれてしまうよりましだとあきらめています。

エンタープライズAもトップコートは3回塗りになっています。スプレー缶にして6本使用。
塗装に一体いくらかかったか・・・計算したくない・・・。

044 接着剤の話 1

接着剤って多種多様なものがあります。要は適材適所で使用すればいいわけですが、この
判断が結構難しいのも事実です。

防水が必要なところには防水用、強度が必要なところには強度を確保できるもの、
短時間で作業したい場合は速乾性のもの。この当たり前のことが実際の製品を使って
見なければ分からない、というのも事実です。

水に強いと書いてある接着剤が実は長時間の耐水性が無かったり、強度があるはずの
接着剤が実は思ったほどの強度がなかったり・・・。

特に水中モデルという事を考えているモノなんてありませんからなおさらです。
そこで、私の少ない経験の中でこれは確実に使えたと言う物だけを紹介しましょう。

メーカーの回し者ではありません、
使えた物の影に無駄になった物が数多くあるのです。(TT)

045 接着剤の話 2

水密ケースのアクリル同士を接着するのはアクリル用接着剤でいいんですが、これだと
完全な水密が確保できません。流し込みタイプのアクリル用接着剤は短時間で硬化しますから
基本はこれでいいんですが、これに足して防水を確保するのはEP001です。

EP001は2液混合タイプの弾性エポキシ接着剤ですので2液を混ぜながら使います。
これにはちょっとしたコツがあって、隙間埋めなどには混ぜた直後のどろどろした状態で
隙間に流し込むような感じで使用します。また混ぜてから5分ぐらいおいてから使用すると
やや固くなりますから通常の接着剤のように張りあわせにも使えます。
この辺は感をつかむまで試すしかありません、しかし、防水性能、耐候性、耐久性は
十分信頼性があります。ヴォイジャーのメカボックスはすでに1年半以上使用していますが
耐久性には問題ありません。

防水にEP001を使用して、完全に乾いてから(約24時間)その上からバスコークを塗って
保護するという念には念を入れるという使用方法も可能です。

船体内部の補強材料などの固定には5分硬化型のエポキシ接着剤が便利です。これは
時間経過で収縮があったりしますので防水には向きません、耐水タイプというのも
ありますが、防水ならEP001の方が 確実です。

046 接着剤の話 3
絶対的な強度を確保したい場合 「プラリペア」が便利です。30分程度で完全硬化し
強度と共に、作業時間の短縮も図れます。

時間であれば瞬間接着剤に軍配が上がりますが、強度に関してはプラリペアの方が強いです。
しかし値段も高い・・・。ですがそれを差し引いても使用する価値があります。

私の場合、船体をビス止めしたりしますが受け側のナットはプラリペアで固定しています。
こういう使い方はエポキシパテ等でも出来ますが短時間に十分な強度を確保しながら
作業できますから一度使うとやみつきになります。ここぞと言うときに備えておいて
損はありません。

基本はEP001,エポキシ接着剤(5分硬化)、プラリペアで、あとは場所用途によって
瞬間接着剤(ゼリー、液体)、タミヤセメント、などをそろえておくと便利です。

船体補強にはエポキシパテなども使用しますが、これにはWAVEの軽量エポキシパテ
が重宝します。軽いので多少多めに使っても重量配分にあまり影響しないのも重要な
要素です。

たかが接着剤されど接着剤。どこにどう使うか考え、何が必要かを考えて選択すること
それが重要です。

次回は必要な工具の話の予定


046 接着剤の話 3
絶対的な強度を確保したい場合 「プラリペア」が便利です。30分程度で完全硬化し
強度と共に、作業時間の短縮も図れます。

時間であれば瞬間接着剤に軍配が上がりますが、強度に関してはプラリペアの方が強いです。
しかし値段も高い・・・。ですがそれを差し引いても使用する価値があります。

私の場合、船体をビス止めしたりしますが受け側のナットはプラリペアで固定しています。
こういう使い方はエポキシパテ等でも出来ますが短時間に十分な強度を確保しながら
作業できますから一度使うとやみつきになります。ここぞと言うときに備えておいて
損はありません。

基本はEP001,エポキシ接着剤(5分硬化)、プラリペアで、あとは場所用途によって
瞬間接着剤(ゼリー、液体)、タミヤセメント、などをそろえておくと便利です。

船体補強にはエポキシパテなども使用しますが、これにはWAVEの軽量エポキシパテ
が重宝します。軽いので多少多めに使っても重量配分にあまり影響しないのも重要な
要素です。

たかが接着剤されど接着剤。どこにどう使うか考え、何が必要かを考えて選択すること
それが重要です。


047 必要な工具の話 1

水中モデルを作るのに特別な工具というのはありません。通常の模型製作の工具で
十分です。工具に関しては欲を言えばきりがないし、趣味の範疇でそろえられる物で
十分です。

ただ、どうしても必要というのはあります。また、あった方が便利というのもあります。

私の場合、基本的には半畳モデラーなので、それこそそろえると言うより置けるものだけで
どうにかするしかありません。それでもやっているとごちゃごちゃとたまっていくのも
事実ではありますが・・・。

必要最低限の物を列挙していきます。
電動ドリル/ドライバー、1.5mm〜6.5mmぐらいまでのドリル刃セット、電動リューター、
リューター用のビット及び小型丸鋸、糸鋸、カッター、アクリルカッター、けがき針、
ドライバーセット、ピンバイスと0.5〜2mmぐらいまでのドリル刃、はさみ、金属ばさみ、
金尺、サンドペーパー各種、ヤスリ各種・・・。ペンチ、ニッパー、ハンダとハンダごて
ワイヤーストリッパー、小型バイス・・・。テスター。
結構ありますね、でもいろいろな作業をしていくと最低このぐらいは必要になります。

塗装まで考えるとエアブラシセットも必須になります。
全部一気にそろえるとそれはそれで大変なことになります。ですから、作るときに
行程を考えて徐々にそろえていくと言うことで数ヶ月〜1年ぐらいの予定で作り出す
というのも手です。

048 必要な工具の話 2

工具自体も高い物だけでなく、安い物でも十分使える物もありますし、安い物が
使いづらくて結局高い物に買い直したりすることもあります。

でも、それは各自の技量に合わせて徐々にそろえればいいことです。自分で作りたいモデルが
あって、やってみるかな、という意志があれば必ず形になっていきます。
工具というのはそれを手助けしてくれるまさに道具であるからです。

だから、どうしてもこういう作業がしたいと思ったときにそれに合った物を徐々にそろえて
行けばいいと言うことだと思います。

私の場合、FRPでオリジナルモデルを作りたいという欲求もあまり無いのでそちらの方は
必要なときにはプロに任せようと思っています。ラジコン潜水艦委員会の松井さんの
イ-507もそうした作品の例です。 

私の場合はプラモデル改造がメインですから、 自分の好きなモデルにターゲットを決めたら
それをどうラジコン化していくかに重点を置いています。

どうやって走らすか、バッテリー交換や配線をどうするか・・・
と考えると自ずとやらなければならない作業が決まりますから、それを実現する為に工具を
そろえる、またはある物で流用するというスタンスでやっています。

049 新しい遊び方・・・1 誰も言わなかった本音。

技術メモとして始めて、ほぼ概略が出そろったところで更に深い話しに行く前に
よくある質問に私なりの解答を出してみます。

潜水艦や宇宙船を走らせるときに人から必ず聞かれるのが「水の中で動かして上から
見えるの?」ということです。
これは・・・実は答えるのが非常に難しいです。
見えると言えば見えるし、見えないと言えばよく見えない。JAMSTECのプールと屋外の
シーズンオフのプールでも変わります。

アクアモデラーズの水中レスキュー兼撮影班のせと際の魔術師さんですら、「みんなよく
操縦できるなぁ」と言っているぐらいですから。JAMSTECのプールの場合1.5mと3.3m
の深さがありますから上から見ると特に深さの感覚がとらえにくいです。

ある意味操縦には「感」の領域もあります。
目視で操縦しているのは70〜80%で残りはまさに感です。

感というのは言い換えれば想像力という事であるといえます。たとえば、走行している
時にわずかのピッチで潜っていったり浮いてきたりしますが上から見ていると上向きなのか
下向きなのか微妙な動きは見極めづらいのです。そこで数10cmから数m走る間にどういう
姿勢か判断するわけですが、そのわずかの時間に判断し、予測し操縦するという作業を
繰り返しているわけです。しかしこれが実に面白いのです。
水中モデルは出来てからまだ日が浅いのですが一度はまるとやみつきになるのも事実です。


050 新しい遊び方・・・2 ちょっと一息。

私自信も自分で操縦するまでこの面白さは分かりませんでした。
想像していた物とはかなり違っていて、やっぱりよく見えない、分からないという
部分があるのも事実ですが、それ以上に想像しながら動かしたり予想外の動きをしたり
と驚かされる部分や、思った通りに動いたり動かせたときの楽しさとかは自分でやって
みなければ分からないかもしれません。

私にとってエンタープライズAの動きはまさに予定通り、イメージ通りの動きを
してくれますし、自分のイメージ通りにも動いてくれます。 さすがにこの大きさだと
目視的にも有利ですし大きなプールに合っています。作る面白さ、動かす面白さ、
そして達成感、これがまさに水中モデルの醍醐味なんだと思います。

アクアモデラーズの走行会で新しい試みが始まりました。名付けてゴーグルミーティング。
これは操縦者も一緒にゴーグルとシュノーケルをつけてプールに入って操縦するわけですが
もの凄い感動です。 エンタープライズが目の前を通り過ぎるんです・・・涙もの・・。
しかも自分で操縦しているんです。水面やプールののぞき窓からよりもはっきり見えるし
ポンプのわずかなモーター音がよりリアリティを生み出しています。

夏限定ではありますが、自分の作ったモデルが自分の目線で動いていく、これはやみつき
です。7月のミーティングの時にはエンタープライズAを2回、ヴォイジャーとヤマトを
1回づつ計1時間半も水につかっていました。 ただ、プロポを水につけないよう
両手で水面に出しているのが間抜けといえば間抜けな絵柄ではありますが・・・。
ここで、プロポの防水対策という新たな課題が出来ました。

051 新しい遊び方・・・3 自然発生的に。

上下左右まさに自由自在に飛行するシャトル、実際はありえませんがイメージとしては
これはぜったいありです。実に面白いのです。
シャトルVSヴォイジャーなんてふざけたことやっていますが、これも最初から企画して
始めたことではなく、たまたま2隻同時に走行させていた時にお互いに相手を追いかけ
たくなって自然に絡むようになったのです。 

大きさもほぼ同じ、速度的にも互角となると後は機動性の勝負。こうなると互いに
火がついてしまいます。 しかも水中ですし墜落もしないしぶつかったとしても
たいした速度ではないので大きなダメージにはなりません。これはずいぶん楽しめました。
まだ決着はついていませんのでしばらくは続くかもしれません。

私が参加した頃はまだ潜水艦が主流でした。Voodooさんのスペースシャトルが
登場した時で、この飛行を見て確信しました。水中は潜水艦だけ走らせるのは
もったいないと。 むしろシャトルのように宇宙空間の再現というのにもっとも
適しているのではないかと。 よく考えればNASAやNASDAでも訓練などは
プールの水中で行われていますから当然と言えば当然です。

であれば、エンタープライズだってヤマトだって動かせるだろうと・・・
積んどくモデラーだった私を突き動かしたのはまさにこれでした。

052 新しい遊び方・・・4 面白いことを広げたい。

私の場合、生活環境がJAMSTECに近いという恵まれた環境にあります。
アクアモデラーズのミーティングに参加している方は関東近県の方がほとんどではあります。
ですが、水中モデルをやってみたい方はあきらめないでください。
関西方面ではJMSSが活動していますし、JAMSTECの場合は宿泊に関しては格安で泊まれる
宿舎も頼むことも出来ますので、土曜日前日泊で日曜のミーティングに参加という方法もあ
ります。だいたい2ヶ月に1度程度JAMSTECでのミーティングが行われています。

30代40代50代がメンバーの構成ですが、面白いこと、楽しいことをするにはあまり
年齢は関係ないのかもしれません。関東関西だけでなく全国的に活動が広がり、予想も
しなかったモデルが登場したり、そういう広がりが出来てくればいいと思っています。

潜水艦はもちろんですが、宇宙船、SFやアニメモデルや、ロボットなどを作って、
そして手軽に体験できる自分の中の宇宙を見つけるのも 面白いと思いませんか?

私は、現在の建造計画には入っていませんが、エンタープライズDを水中モデル化したく
なってきました。作るとしてもまだ先のことではありますが・・・。

次回は・・・考えてないけど思いついた技術情報に話を戻します。
いよいよアクアモデラーズDVD2006年版の製作に入りますのでTeckNotesの更新頻度が
落ちると思います。サブレガッタ05版に関してはもうすぐリリース予定です。
こちらの情報は恒星日誌にて。

053 潜水艦について ちょこっとコラム

私の場合、潜水艦があまり好きではありません。密閉された空間、しかも狭い・・・
映画などは基本的には好きですがあの息苦しさは・・・つらいっす。

あれ、密閉された空間って宇宙船と同じじゃあ・・・基本的に似たもの同士なのか。
エンタープライズの方が明るくて広いから違和感がないのかも。ていうよりSF好きだし。

それはさておき、

潜水艦好きの人に朗報。平尾モデルさんが1/72の海上自衛隊の潜水艦SS583「はるしお」
の完全完成モデルを発売しました。本格的ガスバラストで潜水浮上し、しかも完全調整済み
です。 FRP製でしかも価格はこのクラスでは破格に安いです。海外キットを考えたことが
ある方ならおわかりだと思いますが、塗装済み完成品でしかも本当に実物と同じように走る。
これはかなりお買い得です。ていうか安すぎじゃあ・・・プロポ付き完全セットですよ。
調整済みだから初心者も安心だし、ディスプレーとしても一級品。

これだけきちんとしたモノがこんな価格でというのは驚異です。海外キットを買って
道具をそろえて、メカを買って組み立てて・・・。とてもこんな金額じゃ収まりません。
しかもRC潜水艦の日本の第一人者の手によるモデルですからなおさらです。

興味がある方はリンクページから平尾モデルへいってみてください。
私が潜水艦好きならこんな所に書かないし、黙ってこっそり注文してます。

私の場合は1m20cmぐらいのE型をFRPで作ってもらって走行モデルにしたい!・・ですし。

054 マグネットスイッチの話 1

テックノート再開です。

Part1でスイッチについて無くてもOKと書きましたがもう少し付け加えることが
あります。実は私も使っているマグネットスイッチの話。

マグネットスイッチとは磁石を近づけるだけでオンオフできるスイッチのことです。
これを船体内に仕込んで走行直前にスイッチを入れ、走行終了後直ちにスイッチを切る
事が出来るメカです。 これは私もアクアレーサーで使っています。
接続方法はアンプと受信機の間に入れるだけ。WTCに入れるには便利なスイッチです。
なにしろ船体外にスイッチを出す必要がないのでデザイン優先のモデルには好都合です。

利点弱点は色々ありますが知っておいて損はありません。 たもつ模型店でも入手
可能ですし、仕組みや活用方法はラジコン潜水艦普及委員会発行のマグネット
スイッチ編で作り方、使用方法、発展させた使い方などが詳しく解説されています。

私がアクアレーサーで使用するのはWTCに入れるモノではこれが一番簡単確実だから
です。  他のモデルで使用していないのはスイッチ自体を入れるスペースが無かったり
したわけで、可能ならこういう方法が一番手っ取り早いし、船体を開け閉めしなくて
すみますから非常にスマートなスイッチであるといえます。

ヴォイジャーやヤマトは内部スペース的に入れるのは無理ですが、1701-Aには使った
方が良かったかも・・・と後悔しながら現在設置スペースを検討中。


055 マグネットスイッチの話 2

マグネットスイッチに関しては本当に知っておいて損はありません。

船体をどう動かすか、どういう風にメカを詰め込むかを考えると、私の場合最後にぶつかる
のがスイッチをどうするか・・・なんですがこれが結構難しいです。1701-Aの動力系統の
スイッチをつけていないのはデビューまでに間に合わなかったと言う理由が一番ですから。

もちろん今のままの状態でもかまいませんが、走らせるときに円盤を開けて
電源ソケットを差し込み、円盤部を締めてねじ止めして走らせる場所へ運ぶ、と言うのが
スマートじゃありません。 全部準備して、水に入れる寸前、スイッチをさっと入れて
走行させると言うのが周りから見ていてスマートなんじゃないかと思います。

そういうこと気にしなければいいんですけど、遊びでもなるべくその道の通っぽく
したですよね・・・。だから考えちゃいます。

自作スイッチを考えていましたが蓋を開けずに船外から操作するならやはりこれかなと、
1701-Aだけはデザイン的に船体外にスイッチとなる物がないのでなおさらです。
ですからそんなときのための・・・マグネットスイッチなのです。

色々考えてたどり着く結論・・・やっぱり難しいなぁ。

これからは週1程度の更新を目指します。

056 ピッチコントローラーの話 1

潜水艦の裏技的な装備としてピッチコントローラーなる物があります
略してピッチコン 。

これはどんな物かというと、潜舵の動きを制御して艦を水平に保つ機能があります。
言ってみればヘリのジャイロのようなもので潜水艦の場合は水深を一定に保ちながら
進めるように制御する物で、プロポの水平スティックがニュートラルの時に前後の
ピッチが発生して上昇したり下降したりし始めると自動的に逆方向に舵を切って
姿勢を一定に保つようにしてくれます。 。

これによって操縦者への負担が軽くなります。水面が波立っている時は潜り出すと
艦の姿勢が見にくくなりますが、これがあると安心、左右の舵だけに集中してコントロール
することが出来ます。中型大型の潜水艦などは必須装備であるとも言えます。

ただ、すべてに必要かというとそうでもなく、ボイジャーのようにエルロン方式で
2サーボで上下のコントロールするような船体には使えません。また、小型艦には
そもそも搭載するスペースがなかったりしますから使用できなかったりします。

アクアレーサーなどの場合速度が速いので上級者でも完全にコントロールすることが
出来ない場合もあります。そういうときにはピッチコンが威力を発揮します。
アクアモデラーズPRVに出てくるアクアレーサーの走行シーンで微妙にピッチング
しているシーンがありますが、あれがまさしくピッチコンの動作状態です。
わざと上下に揺らしているのではなく、一定に保つ機能が働いているのです。

057 ピッチコントローラーの話 2

大型艦であるエンタープライスAにはピッチコンは搭載していません。
その理由は、1.コントロールできないような速度が出ない。2.船体バランスによって
ある程度の水平自動復元を計算してある。と言うのが主な理由です。

エンタープライズの場合第2船体が重りになり円盤部/ワープナセルでつり下げる
格好になりますから潜水艦の形状より前後左右のバランスが有利になります。
ヴォイジャーの場合浮力の重心位置が船体中央に近いことがありエルロンでロール
することが可能になっていますが、ここでもワープナセルをワープポジションに
上げて円盤部/ワープナセルに対して第2船体が重りのようにしていますので
ひっくり返ったとしても自動的に復帰します。こうしないと水面で仰向けになったときに
ポンプに空気がが入って推力が出ずにお手上げ状態になってしまいます。

この2艦に関してはたいして速度が出ないため上下方向の制御は目視で操縦が十分可能
なのです。逆にヤマトの場合ピッチコンがないために操縦が難しくなっています。
3Dノズルで動きの反応が早い反面スピードを上げると操作が追いつかなくなり
上下にうねったように動いてしまいます。ヤマトの操縦にはだいぶ慣れてきましたので
人間の方がピッチコンになり今ではうまく操縦出来るようになりましたが・・・、

アクアレーサーのブラシレスモーター搭載の高速タイプの場合は人間の操縦だけでは
無理がありますからあった方がいいと思いますが、機械任せにして楽をするか、すべて自分で
コントロールしてそれを操縦の上達ととるかこのあたりの判断は難しいところです、


058 ピッチコントローラーの話 3

私のノーマルアクアレーサーはアクロ目的で使用していますのでピッチコンは非搭載です。
速度よりも操縦性を求めています。安定翼は旋回性を上げるために前進翼にしてあり、
こういう使い方の場合、ピッチコンは無くてもたいした問題ではありません。

ただ、これにも慣れというのが必要で 縦横無尽に走らせるには結構慣れが必要だったりも
します。

金額的には決して安い物でもありませんから使用目的をよく考えて、自分の艦をテスト
しているときにやはり必要だと思った場合搭載するスペースを最初から作っておいた方が
良さそうです。

搭載時の調整なども必要になりますし、100%過信は禁物ですが補助装置として
検討する価値は十分にあります。

059 充電器の話 1

本来ならバッテリーの話に続いてしなければならなかったのですが順番が後回しになって
しまいました・・・。
というわけで、本体とは関係ありませんがバッテリーの充電器の話。

ラジコンショップなどに行くといろいろな種類があります、で、どれを選んでいい物やら。
金額も1000円台から数万円まで。これはこまりますよね。
もちろん高い物の方が高機能ですがさすがに充電器に数万円をつぎ込むのはちょっと・・・

と言う人のために簡単な選択方法を。
まず大きく分けて、 AC用/DC用/AC/DC共用というのがあります。
アクアモデラーズに参加されている方の多くは車で艦を持ち込んでいます。走行場所の
JAMSTECや本牧/横浜プールなどはAC使用が可能ですので車のバッテリーからDCで
充電しなければならないケースはほとんどありません。また、当日使用分は複数のバッテリー
を持ち込む方が多く会場ではあまり充電していません。

こういう環境ですとDCの必然性は薄くなります。ではACの方がいいかというと、現場で
充電を行うのであれば急速充電器になりますが、本来バッテリーに短時間で充電するのは
好ましくありませんから ACでもなるべく時間をかけて丁寧に充電するタイプの方が
良いと言うことになります。もちろんアウトドアの川や池などで使用する人はDCも視野に
入れる必要はあります。

060 充電器の話 2

私の場合、エンタープライズはニッケル水素の単3ですからバラセルで充電できる
メーカー純正の充電器で8時間近くかけて充電しています。その他は7.2vのパックで
900〜1200mAhのバッテリーですからコネクタを1/24用のミニカー用に変換して
ABC HOBBY のDELTA PEAK EXPART CHARGERという充電器を使用しています。
2500円ぐらいで入手しました。これは7.2〜8.4v600〜3800mAhまで充電可能ですから
このくらいの簡易な物でも実用上問題ありません。

最初から高い物を使うのではなくてもこういう使い方で十分楽しめます。
バッテリー自体も消耗品ですからトータルなコストを考えると安い充電器と複数バッテリーと
いう選択肢も最初はありだと思います。

プロポ、受信機、アンプ、サーボ、バッテリー、充電器と一通りそろえるとこれだけで
最低2万〜3万円かかります。ベースモデルと塗装、工作用パーツをあわせて5万円
程度というのがだいたいの初期予算ですから 最初のうちはなるべく出費を抑えることを
考えるのが賢明かもしれません。

062 充電器の話 3

屋外や大きなプールでのトイラジ潜水艦は受信距離が短かいこともありあまりおすすめでは
ありません。お風呂や小さなプールでの使用は楽しいんですけどね。

でも、充電用のボックスに繋いで手軽に充電できるのは魅力ですね。

じゃあ、本格的なラジコン潜水艦ではダメなのか?と言う疑問が出てきますが、part1の
スイッチの話にあるように、漏れる電流はごくわずかだと考えるならば、バッテリーの
コードを分岐して充電コネクタを外部に出すことによって走行後にそのまま充電器に
繋いで充電することも可能になります。

つまり方法としては可能です。ただし、急速充電器で短時間で充電できるように
しないと充電の待ち時間が長くて遊ぶのに楽しくありません。

複数の艦を用意して1隻は1回ずつ走行、と言うことならそれでもかまいませんが
バッテリー交換をして連続して走らせるという方が現実的な選択かもしれません。

水中モデルは防水との戦いですから、一回ごとにハルを開けてメカパーツをチェックする
と言うことも必要です。

選択肢で考えるならば、このトイラジ方式もあると言うことだと思います。

063 ベースモデルの話 1

プラモデル改造というのはベースモデルを探すのが結構大変です。
これは入手が大変、ということと改造が大変という2つの要素があります。

入手に関しては模型屋さんめぐりかネットショップ、オークションで探す言うことに
なりますが、改造可能か?ということも大きな問題です。いくら好きなモデルでも
小さくてメカの組込が大変だったりしますのでその判断も結構難しくなります。

現在よく使用されているモデルは潜水艦ならトランペッターのキロ級、シーウルフです。
この2隻はたもつ模型製のWTCを組み込んで作ることが出来ますから難易度的には
中程度と言うことになります。 レベルの1/72のU-ボートなども改造ベースには
うってつけの艦だと思われます。また童友社のU-ボート、伊-400等もよく使われています。
ただ、このサイズだと制作には上級テクニックが必要になってきます。

初心者だから最初は小さい物でというのは逆で、なるべくスペースに余裕がある50cm以上
のサイズがあった方が工作やメカの搭載が楽になります。小さい物は逆に精度が要求される
ので 加工技術に自信がなければさけた方が無難です。

更に操縦に関しても、ある程度の大きさがある方が視認性がよく操縦もしやすいのも
事実です。ヴォイジャー/ヤマト/アクアレーサーがだいたい50cmぐらいです。
持ち運びや操縦しやすさからいうと、このぐらいのサイズが ちょうどいいのかもしれません。

日本のメーカーももう少し大きなプラモを作ってくれると助かるのですが・・・。

064 水密サーボのトラブルの話 その1

エンタープライズとヤマトに使っている水密サーボ。私のはU-Boat Kit Reportのサイトの
Voodooさんの水密サーボを参考に独自に改造を重ねたものですが今まで2つのトラブルに
見舞われました。

エンタープライズの場合サーボとレシーバーの接続にはサーボの延長ケーブルをハンダで
接続していますがここの水密が不十分でした。この部分が浸水するとサーボのニュートラルの
位置がずれてしまう。さらには動かなくなると言う物です。この部分をEP001で覆って水密
するわけですがこれがあまいとトラブルになります。

ヤマトの場合、動きが緩慢になってやがて動かなくなってしまう。これは単純にサーボの中に
水が入って位置のセンサー部分が濡れてセンターを正しく判断できなくなると言うものです。

ヤマトでの失敗をふまえてより強化した防水で加工したエンタープライズ用ですが、このトラブルは
一般公開 前の走行テスト時から原因不明で悩まされてきました。

テスト中に動かなくなって、家に持って帰る頃には乾いて直っている・・・。
後になって冷静に考えて見れば分かりそうなことですが、意味不明なトラブルが起こるとパニック
になり、なかなか冷静になれません。

065 水密サーボのトラブルの話 その2

両方とも結局はサーボが動かなくなるので困った物ですが、どちらのトラブルかは判断が
つくようになりました。 時間をおいて乾燥させて動く場合はケーブル関係、時間をおいても
復活しないのがサーボの浸水と言うことになります。

前者の場合、防水処理を見直してさらに処理を加えることで直りますが、サーボに浸水した場合
時間をおいても中の水が蒸発しないので分解するか、新しく防水サーボを作って交換すると言う
ことになります。

その辺が、割り切れるかどうかが、水密サーボを使うかどうかの分かれ目だと思います。
スペース的に有利な水密サーボではありますが、その分大きなリスクを負わねばならなくなり
水密サーボの改造事例としての公開をさけている理由ではあります。特に理由が無い場合あえて
使わない方が無難だと思います。 水密サーボを使用していないVOYAGERがほとんど
ノートラブルですから。

現在使用中の水密サーボの稼働データ。
エンタープライズ用は使用期間4月から9月で計6回、
水深1m〜3mの間を主に航行し延べ使用時間約3時間20分
耐久性に関しては今後継続して実験を続けていきます。

次回の更新は仕事が落ち着いた頃・・・多分10月ぐらい・・・かな。

066 船体サイズの話 その1

スケールモデルにとって船体サイズというのは重要な要素になります。
まず第一にはメカの搭載の問題。モーター、アンプ、受信機、サーボ、バッテリーといった
物を搭載するわけですから必要最低限のサイズという制約を受けます。
とにかくぎりぎりに詰め込んだとしても浮力が足りなくて浮かび上がらないということも
あり得ます。これに関しては逆にマイナス浮力、つまりなにもしなければ沈んでしまう
というセッティングも考えられなくもありませんが特殊な例と考えた方がよいと思います。

またサイズに関してはスケール的な動き、と言うことを考えるとある程度大きさが必要に
なりますが、現状ではプラモ改造というのが手っ取り早い方法ですから自由に選べると言う
ことでもありません。

そこで、いろいろな制約のある中で、自分が一番納得できる条件と方法を探し出すというのも
水中モデルの面白さの一つなのだと思います。

たとえばVoodooさん所有の1/32のU-Boatは全長が1.5mほどにもなります。ガスバラスト
機構があり潜行するにはタンクに注水しなければなりません。そしてそれには約1分ほど
かかります。同じU-boatでも童友社の40cmぐらいのものですとダイナミカルダイブの
改造がほとんどですからいきなり走らせて速度を上げて潜舵で潜らせていくという事になります。

1m50cmのU-boatの場合、あくまで本物と同じように潜水するにもいろいろな行程が必要に
なり40cmのU-boatでは船体の浮力バランスを調整したら後は操縦で制御するということに
なります。

067 船体サイズの話 その2

大型艦でも小型艦でも両方ともそれぞれの楽しみ方があり善し悪しと言うことではありません。
基本的にどちらも面白いということにはかわりがありません。

スケールモデルの動きのリアリティ差を追求するならばスケール速度というのは重視すべき
ではありますが30〜40cmのサイズの船にその速度を求めても仕方ありません。
見た目にあまりに遅すぎて操縦していても面白くないのは請け合いです。ですから、
雰囲気と実際の走行性能を両立させるには、ある程度の割り切りというものが
必要になるんだと思います。大型艦の本物に近づけると言う楽しみもありますし、
小型艦の操る楽しみということも重要なファクターなのです。

私のヴォイジャーは1/667スケールで最高速度は時速3kmほどです。
スケール的に言うと時速2000kmほどで移動している事になります。
1/350のエンタープライズ1701Aは時速約2km、これでも700km/hです。
1/500のヤマトは5km/hほどですから2500km/hという速度になります。

ゆったりと動いているようで。スケール的には相当な速度で移動している事になります。
ワープ速度を・・・という欲求に駆られることはありますが・・・。
それでもスタートレックの戦闘シーンのような雰囲気の動きにはなっていると思うので
雰囲気的には今の動きが気に入っています。

スケールとしては300mクラスの大型艦があまりひょこひょこ動くのもどうかなと思いますし
このゆっくり動かせる、と言うことが水中ならではなのだと思います。

068 船体サイズの話 その3

アクアモデラーズのPRVに出てくる全長20cmほどの流星号やジュニア707,
これは超小型な部類に入ります。ラジコンのメカに詳しい人には驚異に思えます。
トイラジならこれより更に小さいものもいくつかありますが、ちゃんとしたプロポを
使用するモデルでは現在最小だと思います。トイラジの場合電波は1〜1.5mほどしか
とどきません。モデルサイズを考えるとこれでも十分ですが、大きなプールで走行させると
小さな船でも実際4〜5mは操縦範囲が欲しくなります。このような場合、トイラジは
役不足になってしまいます。ですが小さな船体に通常のラジコンメカを組み込むのは
本当に難しいのです。

流星号はミニッツレーサーのメカを移植し縦横無尽に走りますし、ジュニアは船体形状と
飛行機のように前部に配置されたプロペラによって旋回方向によって潜行していくという
特性を利用した潜行方法をとっています。通常の潜水艦には速度、左右、上下という3ch
が必要になりますがこれらはどちらも2chしか使っていません。それでいて操縦テクニック
によって水中を自由に縦横無尽に走ります。

3cnないとダメじゃないの?という既成概念を打ち破った強引な船でもありますし
作者の方々の実験と情熱の結果こういう水中モデルが出てくるというのは非常に面白い
と思います。ジュニアにしても流星号にしても漫画の中の好きなメカが自分の思い通り
本当に動くようになったわけです。 水中モデルの面白さはリアル潜水艦だけではなく
こういったSFモデルのラジコン化が可能になると言うことも大きな要素だと思います。

ただ、技術的なハードルが高いというのが唯一の難点であることは否めませんが・・・。

069 推力偏向方式の話 その1
水の中を走らせるには必ず何らかの推力を得る必要があります。
それは多くの場合スクリューであったりポンプであったりします。

そしてその推力を
推進に使用して舵を使って船体の向きを変えると言うのが 潜水艦のセオリーです。
まあ言ってみれば飛行機も同じですね。

U-boatなどはスクリューの直後に舵を配置して推力の方向を変える方式をとっています。
こうすると推力が小さいときにでも偏向するベクトルが生まれるわけですから、船体の
方向制御がよく効くようになります。現代的な潜水艦は舵がスクリューより前にあります。
実物はともかくRCモデルではある程度速度を出さないと曲がらないと言う現象がでます。
これはどちらがいいかではなく、元になっている潜水艦がそういうデザインだからその
デザインを活かしつつ操縦性を向上させる為になにか方法を考える事が必要になります。

いくつかの方法がありますが、舵を大きくする、あるいは透明プラ版で舵のエクステンションを
作って面積を大きくするという方法です。この方法である程度曲がりにくいと言うのは解消
出来ます。

しかし、RC水中モデルで、しかもSFモデルの舵を持たない船体の場合はどうでしょう?
この場合、選択肢は2つ、本来無い舵を追加するかそれ以外の姿勢制御方法を考えるかです。
これはある意味究極の選択になります。

070 推力偏向方式の話 その2

私が宇宙戦艦ヤマトを作るときに参考にしたのは飛行機の推力偏向ベクターノズルです。

舵を全く使わないで3次元軌道を造り出す方法としては一番シンプルで簡単な方法です。
もちろん理論的には問題ないはずで、舵よりも効率よく曲がるはずだとは思っていました。
とはいえ、実際やってみるまでは効果があるかは分かりませんでしたし、現実的に上下左右
船体が自由に曲がっていくのを見るまでは不安でした。

3次元機動を作るだけならスラスターや他の方法もあります。でも水流を曲げるだけで
縦横無尽に水中を移動させることが出来るなら、SFモデルを作る方法としてはいい方法
だと思っています。

この推力偏向方式の利点は高速でも低速でも曲がりやすいこと、逆に不利な点は推力を
かけないと曲がらないことです。 これは操縦にも大きな影響があります。

飛行機の場合ベクターノズルでもラダーもエレベーターもあります。
ところがヤマトの場合機動を作り出すのは一つのノズルだけ、慣性だけの移動になった場合
全く曲がりませんし、回避する必要がある場合積極的に推力をかけて向きを変える必要が
出てきます。


071 推力偏向方式の話 その3

NX-01で実験していたノズルシステムを改良してヤマトに搭載して1本ノズルとして
試した結果、水中での十分な機動性が確保できることを確認しました。これをエンター
プライズAに使用してみましたが、ほぼ問題なく推力システムとして使えることを確認しました。

J-AMANOさんの富嶽には2基の遠心ポンプとブレーキ及びバック用の遠心ポンプの計3基の
遠心ポンプを使用しています。ノズルの先にはラダーがありそれで推力偏向を行い大型艦で
あるにもかかわらず優れた操縦性を実現しています。スクリューを使わない推力方式、これは
SFモデルにとってまさにうってつけな推力方式の非常によいお手本であると思います。

この遠心ポンプは自作したというお話ですが、私などはそこまで工作技術がないので
石油ポンプや風呂ポンプを流用しています。噴射口の前のノズル、そして舵、姿勢制御は
アイデア次第でまだまだ可能性がありそうです。

全く別の姿勢制御として重りを移動して艦を傾斜させ推力で上下のコントロールする方法も
あります。もちろん船体全体の浮力バランスを厳密にとる必要がありますが、これなら
舵もノズルも不要になります。まさにSFモデルにはもってこいの方法ではありますが、
ただし、重りを移動させるだけのスペースやメカの搭載など余分な内部スペースが必要になります。

SFの宇宙船(エンタープライズなど)に使用するには少々難しいとは思いますが、一つの
可能性として可能な場合は搭載してみたいシステムです。

072 不可解な機動の話 その1

エンタープライズやヴォイジャーは静止状態だと船体上部のブリッジ部分が水面から
出るかでないかという微妙なバランスを持たせています。ところがヤマトは艦橋部分だけは
水面から出ています。この結果不思議な現象が出ます。

エンタープライスやヴォイジャーなどは水上(と言ってもほぼ水没状態)走行と水中での
旋回半径は半径はほぼ同じです。しかし、ヤマトの場合は艦橋が水面に出ている浮上状態では
左右の舵の効きが非常に悪くなります。水中での旋回半径が約2mなのに対して 浮上走行では
最小旋回半径が4〜5mも必要になります。
ノズルの切れ角は同じなのでこの差は不思議です。これは・・・一体なぜなんでしょう?
しかも抵抗が大きい艦橋部が外に出ているので曲がるのに抵抗があるわけではありません。

この現象が分かる方は私に教えて頂きたいです。なぜなんでしょうね?

もう一つは潜行時の艦首の潜り込みです。ヤマトの場合潜行させるのはノズルを下向きにして
速度を上げると徐々に艦首が水の中に入っていきます。そして艦橋が水の中に完全に入るやいなや
急速に角度をつけて潜っていってしまいます。この場合完全に水の中に潜行するタイミングで
すぐに当て舵を当てて潜り込みを押さえる用にします。わかりやすく言うと車のカウンターを
当てるような感じ。 これは昔の実物の潜水艦でも同じようなことが起こることがあったそうです。
これも非常に不思議です。 いってみれば完全に水没したとたん大気圧から解放される・・・
ような感じです。


073 不可解な機動の話 その2

これはヤマトの船体形状の影響なのかとも思ったのですが、今江科学さんのコメット号でも
こういう感じになるそうなので船体形状の問題ではなさそうです。コメット号は完全に上下
シンメトリーな形状ですから。

配信中のヤマトの動画の中でいきなり水上で加速してから急角度で潜っていくシーンがありますが
あれがまさにそうなんです。操縦方法でかなり緩和出来ますが艦首から徐々に潜っていくという
操作はかなり難しくなっています。 船体の前の方に潜舵のある潜水艦はそういう感じでは
なさそうなのでこれは後方に潜舵を持つ船特有な事かとも思いましたが それだとアクアレーサー
船体がほとんど水上に出ていないアクアレーサーはそうならないのでそういう問題でもない
のかもしれません。

ヤマトの場合水深3m付近でほぼ浮力バランスが0になるので、艦橋だけ水上に出ているこの
浮力バランスがちょうど良いのではありますが・・・

水面でのこれらの機動・・・よく分からないです。 たとえ理屈が分かったとしても回避法は
なさそうなのでこういうものだと思うしかないのかもしれません。

潜水艦は水上走行させると面白くないと言う話を聞きましたがこういう事があるからなのかも
しれません。

次回からPart3に突入! 次回更新は11月頃の予定。